こんにちは。タビ助です。
今日はユーロ円を扱う理由について話していきます。
ユーロ円は前回の記事「タビ助のトラリピ戦略(通貨ペア:豪ドル円)」で言ったように、売りから始める通貨ペアです。
ぼくがトラリピの通貨ペアにユーロ円を採用した理由は大きく2つ。
1つは、売りから取引を始めるとスワップポイントがもらえるということ。
もう1つは、ユーロ円が豪ドル円と非常に強い相関性があるということです。
※豪ドル円とユーロ円の相関係数はこの1年間で0.58、5年間で0.62
相関性が強いということは同じ動きをしやすいということです。
つまり、豪ドル円が上昇すればユーロ円も上昇し、豪ドル円が下落すればユーロ円も下落します。
よって、豪ドル円を買ってユーロ円を売ってトラリピをすれば、豪ドル円をロングしてショートする両建てトラリピのようなことをすることができます。
両建てトラリピのメリットはレートが上がっても下がってもロングかショートで利益が発生することです。
デメリットはマイナススワップが発生し、その積み重ねによって、せっかく得た為替差益を食ってしまうことです。
特に豪ドル円の場合はマイナススワップが太いので、レートが上がり続けるなかで豪ドル円をショートし続けるのはしんどいものがあります。
トラリピ界隈では有名なあのトラリピ犬さんもマイナススワップに苦しんでいました・・・。
しかし豪ドル円を買い、ユーロ円を売っていればどちらの通貨ペアでもスワップポイントをもらうのでマイナススワップで苦しむことはありません。
相関性が1ではないので、完全な両建てにはなりませんが、本来の両建てのデメリットを抑え、メリットが十分残るこの手法は両建てトラリピよりいいものだといえます。
この手法をここでは擬似両建てトラリピと名付けます。
ぼくはこの擬似両建てトラリピを使って為替差益とスワップポイントを得て、昨年年利10%超えを達成しました。
両建てはリスク管理がしにくいのが難点ですが、自己資産状況とレートがいくらになったら破産するかを把握しておけば大丈夫です。
ちなみにぼくは豪ドル円が過去最安値の55円になったら破産するというふうにしています。
しかし、これはザックリ計算したもので実際はユーロ円で利益が出ている以上、55円での破産はありえません。
また、レートが10円切り下がるごとにリスクのコントロールを柔軟にやっていきます。
なので、過去最安値を下回るようなブラックスワンもドンと来いです。
そんなときこそ買い占めてやりますから!
そしてもう一つ大事なのは、ユーロという通貨の将来性についてです。
ユーロはEUで使われている通貨ですが、そのEUが問題が起こりすぎてヤバいんじゃないかと最近ぼくは思っています。
昨年イギリスがEUを離脱したのは記憶に新しいですよね。
ほかにもギリシャをはじめとする財政がひっ迫している国(イタリア、スペイン、ポルトガルなど)があるということや移民、テロの問題もあります。
もともと国家というのは自国の利益を最優先に考えるものです。
しかし、EUに所属していると他国と足並みをそろえるために損をせざるを得ない場面がしばしば出てきます。
もちろんEUに所属していることによるうまみもありますが、ここ最近のヨーロッパでの右派勢力の台頭を見てると、自分の国がEUに加盟していることによって自分たちの意見が通らないこと(移民問題など)に対して国民が不満を抱いているというのは明白です。
なのでそのうちEUは解体され、その通貨であるユーロも消滅してしまうのではないかと思っています。
これはなにもぼくだけがそう思っているわけではありません。
あの世界三大投資家の1人であるジム・ロジャーズも言っています。
ジム・ロジャーズといえば予想を外しまくるとか、ポジショントークが過ぎるとかよく言われてます。
しかし、彼の先見の明がすごいのも事実です。
そういうことなので、ぼくはとりあえずユーロを売ってます。
さて、移民問題がどうとかジム・ロジャーズがどうとか言ってきましたが、先のことはどうなるのか誰にもわかりません。
EUがむこう100年存続するというのも全然あります。
日本もいったいどうなるかわかりません。
なのでとりあえずどうなってもいいように、今やれることをやっておきましょう。
ぼくは豪ドルを買ってユーロを売ってます。
そして、ゴールドも買ってますし、個別株、インデックス、暗号通貨も買っていきます。
要はリスク分散ですね。
それでは次回はユーロ豪ドルについてです。
ではでは。